2010 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningによる観光学のESP教授法の開発と効果の検証の研究
Project/Area Number |
20520539
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
岩井 千春 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (90411389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 和典 立命館大学, 総合理工学院・情報理工学部, 教授 (00164690)
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Keywords | ESP教育 / 観光学 / e-Learning |
Research Abstract |
前年度までに制作したホテル英語に焦点をあてたe-Learning教材を大学とホテルの英語教育に応用し、教材の教育効果について更に研究を進めた。また、研究成果を学会等で積極的に公表した。 1. 開発したe-Learning教材の英語教育への応用 昨年度に引き続き、e-Learningの教材を適宜改善しながら、大学の英語教育での応用に加え、本年度は協力ホテルでの企業内英語教育にも応用した。本研究では、開発した教材の学習効果を、学習者アンケートとログ解析によって検証する試みを行った。大学・ホテル、いずれにおいても、学習者の自学自習による教材利用を行った。大学生とホテルスタッフでは、年齢層も違い、それまでの学習経験や現在の学習環境も違うことから、それぞれへの意識調査では教材の評価にも違いが見られた。教材の学習効果については、大学生、ホテルスタッフ共に一定の評価が得られたが、特に「英語能力が向上した」と答えた学習者は大学生の方の割合が高かった。また、「英語能力が向上した」と回答した学習者のほとんどが「リスニング能力が向上した」と回答しており、特にリスニング能力の養成に効果があったことが明らかとなった。また、教材の主要テーマであるホテル英語は、ホテルスタッフはもちろん、大学生にも英語学習の題材として好まれていた。これは、ホテル英語が、丁寧な表現が学べる基礎的なビジネス英会話であり、また、海外旅行にも役立つ表現であることから、その有用性が認められたものと考えられる。一方で、ログ解析の結果は、自学自習のスタイルであった為、教材で提供されている様々なタスクを充分に利用しきれていない部分もあったことを示唆していた。 2. 研究成果の発表 本年度の研究成果を英語教育およびe-Learning関係の学会で発表したり、研究成果を広く周知したりする為論文を執筆したり、三年間の全ての研究をまとめた報告書を作成した。
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