2008 Fiscal Year Annual Research Report
中学・高校用「生きた英語」音声教材のユーザ参加型共有システムの構築
Project/Area Number |
20520542
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
茅野 潤一郎 Niigata Women's College, 英文学科, 講師 (50413753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大湊 佳宏 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 助教 (70413755)
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Keywords | 英語教育 / 教材開発 / 教育工学 / authentic English / 共有システム |
Research Abstract |
本研究の目的は,中学・高校の(将来的には小学校の)英語教員に有益な「生きた英語」音声教材を共有する場を提供することである。 3年計画の初年度として主に次の2点を行った。 1.研究の前提として,「生きた英語(authentic English)」に関する先行文献を概観し,再定義し,あらためて英語教育における生きた英語の重要性について論じた。また,その一方で,生きた英語を中学・高校の英語授業で活用する際の問題点を整理し,一例として,(1)英語初級レベルの学習者への対応,(2)視聴覚機器の不備,といった点が明らかになった。これらのギャップを解消するための手法として,(1)音声教材共有システムを構築し,(2)近年,休息に普及しつつあるデジタルプレーヤーを媒介とした提示方法を提案した。 2.日本人英語学習者向けの「生きた英語」の音声ファイルを収集するため,英語母語話者の英語教員,外国語指導助手を中心に,即興的(impromptu)なスピーチや会話のデータを音声・動画ともに広く集めた。また,教材としての利用を促進させるために音声データをもとにトランスクリプションを作成した。 3.収集したデータを公開するために必要とされるシステムの機能を研究し,音声・動画ファイルや授業資料ファイルのアップロード及びダウンロード,ユーザのカテゴリーによるアクセスコントロール,ユーザによるコメント追加といった機能を持つコンテンツマネージメントシステムについて研究した。 これらの研究の結果をふまえ,2年次では,実際に共有システムの運用を開始する予定である。
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Research Products
(2 results)