2010 Fiscal Year Annual Research Report
中学・高校用「生きた英語」音声教材のユーザ参加型共有システムの構築
Project/Area Number |
20520542
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
茅野 潤一郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 講師 (50413753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大湊 佳宏 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 講師 (70413755)
峯島 道夫 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (10512981)
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Keywords | 英語教育 / 教材開発 / 教育工学 / authentic English / オーラルコミュニケーション / 動画利用 |
Research Abstract |
本研究の目的は,中学・高校の英語教員に有益な「生きた英語」音声教材を,普通教室においても簡便に利用できる共有システムを構築することである。 3年次には計画の最終年度として,以下の2点について研究を進めた。 1.初年度でおこなった「生きた英語」の定義をもとに,これまで2年間の研究に引き続き,日本人英語学習者向けの「生きた英語音声(authentic audio input, AAI)」を収集した。また,より運営しやすい汎用コンテンツ・マネージメント・システムとしてNetCommonsを採択し,これまで試用してきた音声ファイル共有システムを再構築した。 2.本研究で収集した音声ファイルや共有システムの有効性を検証するため,実際の英語授業でAAIを教材として活用した実践研究をおこなった。AAIを使った活動例を考案し,高等学校,高等専門学校,大学にて計3種類の活動をおこなった。授業開始時のウォームアップでの利用,スピーチモデルとしての利用,既習の言語項目の発展学習としての利用といった活用法が実践された。学習者に対して質問紙調査をおこない,学習者の動機づけや学習志向と,AAI教材との関連を調査した。因子分析およびクラスター分析により学習者層を複数に分け,群間の比較を行った結果,本研究の対象となった学習者層では,特に英語学習に対する動機づけの低い生徒に対してAAIの利用が有効であり,英語学習者用に工夫された原稿を読み上げたものを聴くだけではなく,時には即興のスピーチや会話を聴かせることが動機づけの持続させる可能性があることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)