2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校英語教育に関わる指導者研修モデル・指導者養成カリキュラムの開発
Project/Area Number |
20520545
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
渡辺 浩行 Utsunomiya University, 教育学部, 教授 (40275805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 洋 駒沢女子大学, 人文学部, 准教授 (30409825)
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Keywords | 小学校英語教育 / 指導者研修モデル開発 / 指導者養成カリキュラム開発 |
Research Abstract |
1.シラバス、DVD作成 小学校外国語(英語)活動のシラバス・単元とその具体的指導法(活動)の録画DVDを作成した。前者は紙面で示し、後者はDVD視聴でわかりやすくすぐに活用できるよう工夫した。両者の作成にあたっては、「教師の実態(英語に自信がない・指導力に自信がない・準備の時間がない)」、「児童の指向性(興味・関心・知識・経験・発達段階等)」に配慮し、かつ「英語コミュケーションの素地(音声インプット)」を重視して、「性急なアウトプット(→英語嫌い)」を回避するように努めた。 2.研究会、研修会、学会 月例・集中研究会では、研究代表者・分担者が研究協力者、とりわけ小学校教員、と協力して上記シラバス・単元、指導法DVDを開発した。5回に及ぶ指導法撮影で約30の具体的活動を編集し、シラバス・単元の展開法が一目でわかるようにした。各方面の研修会では、研究代表者・分担者、研究協力小学校教員が指導法DVDを活用し始め、「大変役立つ」という評価を得ている。また、学会(小学校英語教育学会)発表でも大きな反響があり、次年度も学会発表を行う予定である。 3.成果と今後 シラバス・単元は宇都宮市全体の小学校外国語活動で採択され、稲城市などの他の市町でも参照されることとなった。指導法DVDは東京都内、栃木県内、三重県内、横浜市内などの研修会や教育委員会で使われている。共に、さらに利用されることが予想される。シラバス・単元と指導法(DVD)は教員研修・養成の要であり、「指導者研修モデル」「指導者養成カリキュラム開発」の柱となる。今後、実践活用を通して改善を図り、教材や評価法などの他の柱と併せて、本格的な研修モデル案と養成カリキュラム開発に取り組むことになる。
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