2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520549
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
村端 五郎 Kochi University, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (90239541)
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Keywords | 小学校英語 / 認知 / 第二言語習得 / multicompetence |
Research Abstract |
研究2年次となる平成21年度は,EUROSLAの年次大会(第19回アイルランド大会)への参加や文献研究を通した情報の収集を行いながら予備実験を実施した。 予備実験では,まず,形状・物質の区分タスクとカテゴリー・テーマに基づくグルーピングタスクで使用する用具を実験対象となる小学生(5・6年生)に適合するように改良を加えて作製した。予備実験の実施にあたっては,関係機関に対して実験調査の主旨や調査の概要について説明を行い,高知市周辺の2つの小学校から調査協力を得ることができた。 被験者は,英語学習時間に差のある3つのグループ(英語未経験グループ[Non-EX],小3から週2時間の英語学習グループ[EX],小3から週2時間の英語学習+1年以上の学校外英語学習グループ[EX-EX])である。彼らに形状・物質区分タスク(Imai&Gentner,1997他)とカテゴリー・テーマに基づくグルーピングタスク(Ji,Zhang,&Nisbett,2002他)とを課してデータを収集した。後者のタスクから得られたNon-EXとEXのデータを整理し,2グループ間の差を統計的に検証したところ,2グループ間に有意な差があるかことがわかった。この結果は,"Conceptual Preference Modification in Incipient Japanese-English Bilingual Chidren : the Case of Categorizing Objects on the Basis of 'SynThem' and 'ParaTax' Relations."(英文,10頁,規定頁数)の論文にまとめた。この論文はすでに脱稿し,四国英語教育学会紀要第30号に投稿する予定である(投稿締め切り日:4月16日)。
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