2010 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀後半期英米圏の美術産業・美術教育とフェノロサの思想形成―文化交流史的検討
Project/Area Number |
20520557
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
伊藤 豊 山形大学, 人文学部, 准教授 (40344775)
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Keywords | フェノロサ、E・F / 文化交流史 / 美術産業 / 美術教育 / アメリカ合衆国 / イギリス |
Research Abstract |
本研究の目的は、19世紀後半期英米圏の美術産業・美術教育が、アーネスト・F・フェノロサの思想形成において果たした役割を、日英米3国の文化交流史観点から考究・解明することである。科研費交付希望期間である3年間で実現を目指したのは、大きく分けて以下の3点である。(1)19世紀アメリカ美術教育に対するイギリスからの影響を跡づける一次資料の収集。(2)同上テーマに関する二次資料の追加的収集。(3)収集した資料の読解・分析を行い、そうした作業を通じて得られた新たな知見を、これまでの私のフェノロサ研究へと組み入れ、論文・学会発表の形でその成果を公表する。 平成22年4月から平成23年3月にかけては、これまでに引き続き文献資料の検索・収集・分析を実施し、過去に手に入れられなかった、そして新たに発見した資料を追加的に収集し、分析していった。作業の基本的な手順としては、ウェブ上の公開情報をおもに利用して、本研究に有意な一次・二次資料を検索・一覧化した後、購入や所蔵機関へのコピー依頼、または所蔵機関からの借り出しとコピーを通じて収集し、並行して収集資料の読解・分析を進めた。収集資料の整理については、アルバイト人員の手を借りてデータベース化を進めつつ、資料の読解ならびに必要部分の翻訳作業をおこない、あわせて対象資料の時代的な背景分析と歴史的な位置づけを試みた。平成22年4月から平成23年3月までの業績としては、現在までのところ本研究に関連する学会発表を3回おこない、また3本の論文を刊行した。
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Research Products
(6 results)