2009 Fiscal Year Annual Research Report
歴史における生活・生態史の連鎖と断絶-水辺集落の構成と展開-
Project/Area Number |
20520594
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
蔵持 重裕 Rikkyo University, 文学部, 教授 (70153369)
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Keywords | 大浦荘 / 明治の絵図 / 琵琶湖運輸 / 琵琶湖漁業 |
Research Abstract |
調査 5月29・30日、蔵持重裕・長谷川裕子・遠藤ゆり子・朝比奈新で史料所在確認調査を実施。大浦地区では葛城彰家にお伺いし、明治の地租改正期の大浦地区絵図、台帳を確認する。本照寺では三浦芳月住職よりお話を伺い、過去帳・「三浦講」関係史料を撮影した。月出地区では偶々お会いした田附氏よりお話を伺う。氏によれば大正13年展示会に出品された区有の慶長検地帳・文書は知らないという。 8月25~27日、蔵持重裕・長谷川裕子・遠藤ゆり子で、京都府宇治市歴史博物館で文書調査行った。また、京都市伏見区炭山地区の中世・近世初期の石造物を実測調査した。 9月9日、蔵持重裕・朝比奈新・我彦武範・宇井清隆・小笠原孝起・田村裕一・松本美咲で、滋賀大学経済学部附属史料館所蔵の菅浦文書を調査し調書を作成した。 10月30~11月2日長谷川裕子・遠藤ゆり子は、大津地方法務局長浜支局で、月出地区の土地台帳閲覧し、同公図をコピーした。長浜市木之本の江北図書館では、大浦・月出・菅浦地区の絵図を撮影した。大浦では松田勇・桑原與一両氏より琵琶湖の運輸、漁業の聞き取りを行った。葛城彰家では大絵図をトレースした。 研究会11月17日(火)、立教大学で今年の調査の報告会を行い、調査DTと報告の統一をした。 活動と成果 1「菅浦文書」調査は、滋賀大学経済学部附属史料館「研究紀要」に「中世菅浦文書九」として発表する予定である。 2大浦地区における松田・桑原氏らの聞き取りはこれをテキスト化した。 3大浦葛城彰家、長浜市木之本江北図書館所蔵の絵図等はDVDに作成した 以上の史資料調査の成果は、湖北における近・現代の生活を復元する上で基礎的な史料となると同時に、当地の中・近世の生活像に遡及し、追究していく資料とも成るものである。
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Research Products
(1 results)