2011 Fiscal Year Annual Research Report
歴史における生活・生態史の連鎖と断絶-水辺集落の構成と展開-
Project/Area Number |
20520594
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
藏持 重裕 立教大学, 文学部, 教授 (70153369)
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Keywords | 左近二郎家文書 / 左近四郎家文書 / 黒山石造物群 |
Research Abstract |
調査 8月31日・9月1日、長浜市西浅井町字菅浦の「菅浦史料館」展示の「左近次郎家文書」3点、「左近四郎家文書」 2点を撮影し、調書を取った。同所に展示の鰐口も在銘であったので銘文を採取した。 その後、昨年に引き続き同字黒山石造物群の調査を行った。調査は全体をA・B・C・Dの4つの群に分け、それぞれの石造物の種別、すなわち宝篋印塔・五輪塔・石仏・石塔などに分け、各群の種別個数確認、配置図を作成した。参加者は蔵持重裕・黒田基樹・遠藤ゆり子・朝比奈新・泉田崇之・市川悠人・徳永裕之のメンバーに、明星大学の小林一岳・神奈川大学常民文化研究所の窪田涼子・東北学院大学研究員の若林陵一氏が加わった。 24年1月17日~2月3日、蔵持は滋賀大学経済学部附属史料館、京都府総合資料館、京都大学文学部古文書室で主に「菅浦文書」、関連して近江・越中の史料の調査閲覧を行った。 研究会 4月14日に研究会を行い、長谷川裕子氏が「15~17世紀における村の構造と領主権力」と題する報告を行い、議論した。報告書作成の準備のため適宜調査情報の交換、チェックと打ち合わせ・研究会を行った。 成果 いままで本格的な調査の無かった「左近二郎家文書」「左近四郎家文書」の調査ができたのは意味がある。また、個数が膨大で繁雑を極めた黒山石造物群の調査に基づき、概念図と図面の作成にこぎ着けたのは、この石造の今後の研究に資するところは大きい。 この科研の研究成果について研究課題名の冊子を作成した。内容は研究概要と、主として調査の中で得られた史料である本照寺文書・伊藤家文書・左近次郎家文書、左近四郎家文書の翻刻、また黒山石造物群の概念図を掲載したものである。
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Research Products
(2 results)