2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Research on the Kyakhta Treaty from the Viewpoint of the History of Central Eurasia
Project/Area Number |
20520610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
SHIBUYA Koichi Ibaraki University, 人文学部, 教授 (60261731)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 中央ユーラシア / キャフタ条約 / 清 / ロシア / ジューン=ガル |
Research Abstract |
(1)本研究は,18世紀前半に清とロシアの間で締結されたキャフタ条約を,モンゴル帝国崩壊以後の中央ユーラシア史の中に明確に位置付けることを目的とする。 (2)具体的な研究としては,第一になお未解明な部分が残るキャフタ条約締結過程の全貌を明らかにし,この条約がロシア側の主導で締結されたという従来の定説を再検討する。第二に,キャフタ条約全権大使であったヴラディスラヴィチに注目し研究することで,キャフタ条約を清とロシアの二カ国の関係だけではなく,世界史の広がりの中で考える。第三に,1730年代以後のジューン=ガルと清,ロシアの関係を解明し,キャフタ条約締結によって大きく変化した中央ユーラシアの枠組みの中での三者の関係を解明し,それによって逆にキャフタ条約を中央ユーラシア史の中に位置づける。
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Research Products
(2 results)