2010 Fiscal Year Annual Research Report
出土資料の分析による古代東アジアの服飾制度と社会秩序
Project/Area Number |
20520612
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40234819)
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Keywords | 魏晋南北朝・隋唐時代 / 出土資料 / 壁画 / 人物俑 / 博物館所蔵人物俑 / データベース / 敦煌壁画 |
Research Abstract |
本研究は、紀元後1世紀頃から8世紀頃の間(中国史で言えば後漢~盛唐時代)の、東アジア各国(主として高句麗などの朝鮮半島諸国、及び日本列島、できれば新彊を含む内陸アジア)における社会の変化を、出土資料を活用しつつ、服飾の変化という観点から分析・考察見していこうとするものである。 平成22年度は、下記のような内容で研究を進めた。 平成20年度・21年度に引き続き、中国史の資料として、漢代から唐代に至るまでの画像資料(壁画・人物俑など)、及び東アジア諸国に関しても同時期の画像資料を、図録などを購入して収集した。収集した画像資料について服飾史研究に必要な部分をスキャンし、デジタル化した。本年度は新出文物の他に、甘粛各地の画像磚のうち未収集のものや、敦煌壁画を重点的にスキャンした。 現在(平成23年4月時点)までに、後漢時代から盛唐時代に至るまでの服飾関係資料として約7200点の画像データとして収集することができた。一年前に比して約700点ほどが増加したことになる。また、大学院生を雇用して、デジタル化した資料を、作成年代・出土地点などを基準に整理した。また、今年度は上海に出張を行い、上海博物館の文物を調査し、華東師範大学にて学術交流を行った。
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