2010 Fiscal Year Annual Research Report
ベルリンの壁開放のインターナル・メカニズムの究明:政教コアリション戦略の行方
Project/Area Number |
20520631
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青木 國彦 東京国際大学, 経済学部, 教授 (70004207)
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Keywords | 東独 / 東ドイツ / 出国運動 / 教会 / シュタジ / 改革 / ベルリンの壁 / 体制転換 |
Research Abstract |
本年度は、(1)ドイツ連邦公文書館所蔵資料のうち前年度補助金の繰り越し支出(刊行が予定より半年遅れたため)により購入した公刊文書の精査、(2)昨年度補助金旅費により現地で収集し複写依頼し本年度8月に到着した旧東独秘密警察文書の精査(約6000ページ、文書の性格上私的情報の有無の審査と黒塗りのために依頼後複写完成までには数ヵ月必要)、(3)ドイツ連邦公文書館(ベルリン)と旧東独秘密警察文書館(BStU)に出張し文書調査(数万ページにわたる文書閲覧しうち約8000ページの複写を依頼)、(4)研究成果とりまとめを予定した。 概ね順調に経過した。例えばインターナル・メカニズム解明の1つのポイントたる1988年4月「中央決定」についてドイツ研究者の見解を疑問とした(青木2008)が、今回の調査(3)において私見を裏付ける資料を発見することができた。但し(2)については、資料集(マイクロフィッシュ)の半年遅れの刊行の上、刊行時に添付されるべきガイドブックがようやく年末に送られてきたために作業が遅れている。 (4) について、本課題関連のドイツでの論争状況を批判的に検討した論文が現在印刷中である。上記の(1)(2)(3)等の全資料を活用したとりまとめを行いつつある。但し(3)の複写資料のうちの多くの到着は、上記(2)と同じ理由により本年夏頃となる。また大震災被災により作業が一時中断された。
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Research Products
(1 results)