2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Environmental transformation of residential quarter in the urban maturity age : Some measure proposal from geography for sustainable development
Project/Area Number |
20520683
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Human geography
|
Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
KAGAWA Takashi Kyoto University of Education, 教育学部, 教授 (70214252)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2011
|
Keywords | 都市再開発 / 住宅老朽化 / 人口高齢化 / 店舗併用住宅 / 持続的発展 |
Research Abstract |
経済発展や社会の状況に応じて都市は変化するが、とりわけ住宅を取り巻く環境は、居住者の加齢や転出入によって大きな影響を受ける。本研究では、社会経済的な情勢変化が旧来の住宅地に及ぼした影響の実態把握、そこから生じた諸問題の解明、将来に向けた問題解決のための糸口の模索、これらを主な目的として研究を進めている。 研究対象地域は、研究代表者が研究を蓄積してきた地域で、なおかつ住宅をめぐる現況把握や将来展望が急務である地区を、日本、カナダ、中国から選んだ。住宅をめぐる制度やシステムの違いから単純な相互比較は難しい部分もあるが、住宅老朽化や少子高齢社会の進展など、国家間に共通する基礎環境も多いため、国内地域の相互比較では得られない示唆を海外の事例から学ぶことが可能である。とくに都市に持続的発展を求める社会的要請は全世界的課題でもあり、高齢者が快適に暮らせる住宅地が、若年層や乳幼児にとっても安心して暮らせる住宅地である必要性が高まっている。よりよい住宅と暮らしを求める研究は、成熟社会にとって不可欠かつ喫緊の課題であるといえる。 上記の目的を達成するため、本研究では日本から大阪府の千里ニュータウン、カナダからブリティッシュコロンビア州のバンクーバー、中国から上海を取り上げた。いずれの都市においても、数十年前に整備された住宅が近年において大胆に再生を始める過程にある地区に着目して研究を進めている。
|
Research Products
(13 results)