2010 Fiscal Year Annual Research Report
17～19世紀におけるロシア帝国のシベリア・極東の地域像
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20520695
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| Research Institution | Hosei University |
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Principal Investigator |
米家 志乃布 法政大学, 文学部, 教授 (30272735)
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| Keywords | ロシア帝国 / シベリア / ロシア極東 / 地図 / 地域像 |
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| Research Abstract |
本研究では、17～19世紀にロシア帝国が作製した主要なシベリア図およびシベリア地図帳を取り上げ、その作製目的や意義およびロシア地図史上における位置づけなどを明らかにすることを目的としている。本年度は、主にロシア帝国が作製したシベリア・極東における都市図を中心に、ロシア陸軍参謀本部が作製した測量図との比較を行いながら、従来行われていた中央機関(軍や地理学協会)の地図作製だけでなく、ローカルな地図作製の特徴についても考察することを作業の中心とした。
そこで、主にモスクワのロシア国立図書館でシベリア・極東の出版都市図を調査し、ロシア地図史の重要な参考文献を収集した。参謀本部の地図については、モスクワの軍事史文書館に赴き、測量図を閲覧した。これらの調査をもとに、ロシア植民都市の都市図について、タイトル・作製者・出版者・内容・法量・所蔵機関・縮尺などの詳細なデータベースを作成した。また、シベリア・ロシア極東の現代の都市図や歴史アトラス類も購入し、収集した古地図との記載内容や歴史的建造物の残存状況、都市部の発展についても比較検討を行った。
これらの成果は、日本地理学会秋季学術大会(於:名古屋大学)で口頭発表を行い、法政大学文学部紀要に論文を掲載した。
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