2010 Fiscal Year Annual Research Report
エスニック集団の生活活動空間の分析とその応用に関する研究
Project/Area Number |
20520697
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
片岡 博美 近畿大学, 経済学部, 准教授 (70432226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
西村 雄一郎 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (90390707)
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Keywords | エスニシティ / 防災 / 生活活動空間 |
Research Abstract |
本研究は「生活活動空間の分析」という地理学的手法を用いて、エスニシティの解明を行うことを目的とする。と同時に、これら分析結果を受入先地域社会における情報伝達経路の再構築等にも応用し、よりよい多文化共生社会の構築に貢献しようとするものである。最終年度となる22年度(一部23年度に繰越)は、下記の3点から研究を進めるとともに、研究成果の公開としてシンポジウムを開催した。 (1)エスニック集団の生活活動空間の調査・分析 前年度に引き続き、ブラジル籍住民の生活活動空間の調査データをもとに、外国籍住民の受入先地域社会とのつながりや、生活活動空間を制約する要因等について分析した。 (2)行政・市民団体等が行う諸施策・サービスの調査と再検討 前年度に引き続き、外国籍住民の多く居住する自治体において、外国籍住民に対する生活・防災・災害情報の提供に関わる施策およびそれら情報の伝達経路について調査を行い、現在の対外国籍住民向け情報伝達経路の持つ課題を検討した。 (3)ブラジル人の防災に関する調査・分析とその応用(含:研究成果の還元) 外国籍住民の防災意識と外国籍住民を交えた地域防災の在り方について、ワークショップを行い(共催:公益財団法人浜松国際交流協会)、研究成果を発表するとともに、地域住民や行政・学校・自治会関係者を交え外国籍住民に対する情報伝達について検討・議論してもらう機会を設けた。
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