2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アラブ諸国におけるマイクロファイナンスの実態とそのインパクトに関する比較研究
Project/Area Number |
20520713
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
鷹木 恵子 J. F. Oberlin University, 人文学系, 教授 (60211330)
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Keywords | マイクロファイナンス / 中東・北アフリカ諸国 / 貧困削減 / 雇用の創出 / ジェンダー開発 / インパクト / 文化人類学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、研究代表者がここ数年間、実施してきた北アフリカ・マグリブ諸国におけるマイクロクレジットの研究を、さらに東アラブ諸国にまでその対象地域を広げて、マイクロクレジット(少額融資、以下MCと記す)のみならず、貯蓄、保険、送金などの金融サービスをも含むマイクロファイナンス(以下、MFと記す)も視野に入れて、その実態把握と貧困削減や雇用創出やジェンダー開発面へのインパクトについて検討・考察することである。 初年度はエジプトでの現地調査を行ったことから、次年度はその続行とまた2008年末の金融危機の影響について、中東の最貧国でかつMFが盛んなイエメンで調査をする計画であったが、イエメンの治安悪化から現地調査は断念せざるを得なかった。ただし、幸いにも昨年7月に開催されたアルジェリアでの国際会議への招待を受けて、その機会に中東・北アフリカのMC・MFの比較研究の成果を発表し、また日本の開発プロジェクトとして国際的にも普及しつつある「一村一品運動」や「道の駅」の事例も報告し、多くの反響を得て、また多様な国々の研究者と学術交流を行った。さらに文献研究の成果の一部を、JICAでアフリカ研修生向けに研修講師として講義をした他、幾つかの国際会議や講演会でも報告や講演を行った。また調査研究の成果を広く一般社会にも還元する意味で、『チュニジアを知るための60章』という著書の執筆と編集作業に勢力を費やした。本著書は今年7月刊行予定であり、その中でも本研究テーマについて論じた。
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[Journal Article]
Author(s)
私市正年編著(鷹木恵子)
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Journal Title
『アルジェリアを知るための62章』第37章「市民社会とNGO-ポスト社会主義のなかで」第38章「フェミニズム運動と家族法論争-アルジェリア女性たちの挑戦」(明石書店)
Pages: 2009
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[Journal Article]
Author(s)
沙漠学会編(鷹木恵子)
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Journal Title
『沙漠の事典』「沙漠の景観オアシス」、「沙漠での生活貧困・開発・女性」(丸善書店)
Pages: 2009
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