2008 Fiscal Year Annual Research Report
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20530049
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
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Principal Investigator |
中窪 裕也 Hitotsubashi University, 大学院・国際企業戦略研究科, 教授 (90134436)
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| Keywords | アメリカ労働法 / 安全衛生 / 労災補償 / 労災保険 / OSHA |
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| Research Abstract |
本研究は、労働者の安全・健康の確保および労働災害に対する補償の法システムについて、アメリカ合衆国と日本を比較しながら検討するものである。研究の初年度である平成20年度は、第1に、アメリカの制度全般について図書やインターネットを通じて資料収集を行い、特に安全衛生に関する行政主導的な法の性格をめぐる議論の分析や連邦・州の相互関係の整理を行った。また、労災補償制度についても、歴史的な発展経過を整理するとともに、給付内容や運用面における近年の批判や改革の動きをフォローした。第2に、現地調査として、ニューヨーク州およびカリフォルニア州で、弁護士、企業実務家、大学の研究者等にインタビューを行い、より広い労働法制全般との関係も含めながら、議論と情報収集を行った。第3に、日本の安全衛生・労災補償制度については、新判例を含む制度全体の情報アップデートとアメリカとの比較における特徴点の整理を行うとともに、派遣労働者の労災問題への対応や労災保険料率の改訂が議論されたことについて、行政担当者とも議論をしながら検討を行った。これらの成果については、適切な時期に論文にまとめるとともに、現在改訂中のアメリカ労働法に関する著書の中で示していきたいと考えている。また、以上のほか、安全・健康および労災補償に関連する分野として、アメリカにおける組合組織化をめぐる命令や法制の動きや、アメリカの失業保険制度についてはすでに論文を発表しており、これらも本研究の一環をなすものである。
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