2010 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型消費者法システムとソフトローの関係についての比較法政策的研究
Project/Area Number |
20530084
|
Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
タン ミッシェル 帝塚山大学, 法学部, 教授 (60299146)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 恒雄 一橋大学, 法学研究科, 教授 (20127715)
|
Keywords | ソフトロー / 規格 / 自主行動基準 / 自主規制 / 子どもの安全 / 消費者法 / 消費者政策 / 製品安全 |
Research Abstract |
研究は、英米法系の消費者法システムにおけるソフトローの実態を調査し、最近日本においても消費者政策として推進されているソフトローのあり方を比較法政策的観点から研究するものである。海外の比較調査をして、ソフトローを推進するための消費者法システムのフレームワークを明らかにし、理論構成を整理した上で、特定の分野における具体的なモデルを提言することが、本研究の最終的な目的である。 平成22年度の業績は次の通りである。 (タンについて) 論文:ソフトローの枠組みについて、規制緩和時代におけるソフトローの必要性、適切性、有効性の確保、および具体的な手法について論文をまとめ、2011年6月頃ACAP研究ジャーナルに発表される予定である。ソフトローの手法である規格について次の論文を発表した。一つは、子どもの安全と規格についてのものである(帝塚山法学)。もう一つは、CSRのISO規格と国際消費者団体(CI)についてのものである。一方、金融サービスについて、豪州の銀行業界が運営する自主行動基準(code of conduct)についての研究業績の一部を上記のACAPジャーナルの論文の中に発表する予定である。 口頭発表:(1)H22年度の研究計画に記載された子どもの安全のテーマについて、品質と安全文化講座(明治大学、2010年3月2日、社団法人品質と安全文化フォーラム主催)でソフトローを含む海外の消費者政策と安全について報告した。(2)全国消団連2010年度PLオンブズ会議報告会(東京、2010年7月1日)で、リコール関連の自主行動基準などの豪州のリコール制度について報告をした。(3)日本学術会議・安全工学シンポジウム2010年(東京、2010年7月9日)で、子どもの安全、規格などの制度の在り方について報告した。(4)日本技術士会登録子どもの安全研究グループ例会(東京、2010年12月16日)で規格の役割を含む子どもの安全の確保について発表をした。 (松本について) 製品安全と不可欠に関係しているリコール制度とソフトローの関係、そしてCSRのISO規格についての業績を論文にまとめた。
|
Research Products
(7 results)