2009 Fiscal Year Annual Research Report
農村政策におけるソーシャル・キャピタル測定と応用研究
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20530108
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| Research Institution | Kumamoto University |
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Principal Investigator |
上野 眞也 Kumamoto University, 政策創造研究教育センター, 教授 (70333523)
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| Keywords | Social Capital / 農村政策 |
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| Research Abstract |
平成21年度は、研究計画に沿って、熊本県人吉市大畑麓町及び熊本県天草市宮地岳町の2地域をフィールドに、これまで開発してきたソーシャルキャピタル調査ツールを使った社会調査を実施した。その調査ツールの精度を確かめるため、アンケートによる量的調査に加えて、2地域には地域リーダーへのイン・デプス・インタビューによる定性的調査、及び地域リーダーのネットワークを調べる社会ネットワーク調査の方法で、ソーシャルキャピタル醸成のメカニズムを検証するための知見を得る試みを行なった。
また、これらのデータとこれまでの研究で集めてきた全国44箇所のソーシャルキャピタル調査データを活用して、全国レベルのソーシャルキャピタル分析のためのデータセットを作成した。このデータセットを使い、ベイジアンネットワーク分析の手法で、ソーシャルキャピタルの構成要素間の構造、及び独立変数を変化させたときの従属変数の変化などを調べることができるモデルを構築した。政策的介入により独立変数が変化したときの、政策目的の達成可能性がこのモデル化で予測できるようになることから、政策形成時の政策手法の検討、及び評価に活用が可能と思われる。
しかしながら、このような量的分析、質的分析を組み合わせたミックスド・メソッド・アプローチによるインテンシブな調査を、行政や地域の現場で行うことは困難であることから、22年度はさらに実用可能な簡易な調査ツールの開発を進める予定である。
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