2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域アーキテクチャーの重層的構造の形成とアメリカ要因
Project/Area Number |
20530140
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
大庭 三枝 Tokyo University of Science, 工学部・第一部, 准教授 (70313210)
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Keywords | 地域主義 / 東アジア / 東南アジア / ASEAN / アメリカ / アジア太平洋 / アイデンティ / 地域認識 |
Research Abstract |
平成20年度は、本研究に関連する既存研究のサーベイを改めて行った。アジアにおける地域主義についての研究は、近年めざましく進んでおり、The Pacific Review, Pacific Affairs, Asian Surveyなどのアジア国際関係関連の学術雑誌の他、World Politics, Review of lnternational Studies, International Organizationなどの国際関係論全般をカバーする学術雑誌の最新の研究動向をサーベイする必要があった。 また、2007年から2008年に刊行された当該研究に関わる学術書籍の収集と分析に努めた。そのことにより、本研究の位置づけを以前よりもさらに明確にすることができた。また、インターネットを通じて取得できる各政府機関や国際機関の資料、新聞記事および雑誌記事の収集に努めた。これらの資料を基に、ソフト「ファイルメーカー」を用いて、アジア地域アーキテクチャーの発展に関する本格的な時系列データベースの作成を開始した。さらに、た、各国への海外調査において収集すべき資料の特定、またインタビューすべき人物の特定作業を開始した。そして今年度はまず、資料が効果的に収集できる場所であるハーバード大学のラモント・ライブラリーにおける資料収集を行った。また、ボストン大学のウイリアム・グライム教授、ミン・イエイ講師をはじめとする、ケンブリッジおよびボストン在住の複数の専門家と当該研究の進め方についてのディスカッションを行った。 平成20年度は、この研究の開始自体が10月からだったこともあり、当該研究の進捗も限定的になってしまったことは否めない。また、オバマ政権発足により、インタビューするべき人物にアポイントメントを取るのが難しくなってしまったこともあり、予想以上にインタビュー作業が進まなかった。しかしながら、平成21年度以降の作業を進める上での基礎を形成することはできた。
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