2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530148
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
BRAUN Richard Anton The University of Tokyo, 大学院・経済学研究科, 教授 (90329334)
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Keywords | 最適金融政策 / 不完全市場 / 内生成長 |
Research Abstract |
今年度は長期・無保険リスクについての研究を続けた。京都大学経済研究所の中嶋智之准教授との共同研究では、完全市場と不完全市場の内生成長環境におけるリスクの影響に代わる、低い異時的弾力性の経済的影響を分析した。我々は企業が集合的リスクと相関性のある無保険の特異なリスクを経験する、というモデルにおける最適金融政策の性格付けをおこなった。 2008年、2009年における金融危機は新しい研究への強い起動力を生み出した。これによっては低金利環境下での最適金融政策についての新しい研究を行うことになった。書き上げた論文の1つでは、日本の1990年代での経験を現在景気後退しているスペインの経験とを比較史、金融政策における突然の締め付けに対して警告を発している。他の2論文では弾力的で扱いづらい価格モデルにおける財政金融政策を分析した。 その他、以下のことを行った:(1)リサーチアシスタントを使って、コンピューター・プログラムを書き上げ、プロトタイプモデルのためのプログラムを発展させた。また、計算時間短縮のため、パラレルCPUアーキテクチャを発展させるコンピューター・プログラムを書き上げた。(2)研究最終年度として4つの国際コンファレンスに参加して我々の研究成果を発表し、参加者や討論者から多くのフィードバックを得た。 今後は密度算定についての研究を続けていく所存である。我々はすでにビューリーモデルの詳細な分析を行い、我々の密度推定量の計量経済学的適用の考察を行っている。
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