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2010 Fiscal Year Annual Research Report

貸出契約とリスクの分散:証券化・シンジケートローン・メインバンク

Research Project

Project/Area Number 20530152
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

小佐野 広  京都大学, 経済研究所, 教授 (90152462)

Keywords証券化 / メインバンク / コーポレート・ガバナンス / サブプライムローン / シンジケートローン
Research Abstract

平成22年度は、最終年度であるため、平成21年度において分析した貸出債権の証券化を考慮したモデルを精緻化した。また、英語表現をより分かりやすいものに努め、さらに、このモデルを使って、サブプライム・ローン問題、証券化商品と原資産との間の償還期間のミスマッチ問題、そしてノンリコース型ローンの問題など、現実に表れてきた諸問題が、どのように説明されるのかという点の改良に努めた。また、平成21年度において構築したメイン寄せの理論モデルを『金融研究』に掲載した上で、その理論モデルの実証データによる検証を、データサンプル期間を拡張してより精緻な推計を行った。そして、データを取ることができる期間において、メイン寄せが起きているかもしれないということが部分的に明らかにされた。ただし、データがいまだ不十分なため、現段階でも、いくつかの重要な変数の効果は年度によってはきれいな形で理論通りの推計結果が得られたが、他の年度では、あまり強い形では推定することができない、という限界を克服することができなかった。そのため、完全な形の推計は、これからの研究でさらに推し進めていくことにしたい。前年度は、静学的な契約モデルから,連続時間の動学的なモデルに拡張のために連続時間の契約モデルに関する文献を渉猟したが、本年度は、リアル・オプションを使った連続時間契約モデルの構築を目指した。そして、ハミルトン・ヤコビ・ベルマン方程式の存在と一意性の証明などを行ったが、定性的な解の性質を求めるには至らなかったので、この点も今後の研究でさらに解明していくことにしたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Incentive Transfer Schemes with Marketable and Nonmarketable Public Services2010

    • Author(s)
      Nobuo Akai, Keizo Mizuno, Hiroshi Osano
    • Journal Title

      Journal of Institutional and theoretical Economics

      Volume: Vol.166 Pages: 614-640

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] メインバンクをめぐる新しい問題:「メイン寄せ」の理論的分析2010

    • Author(s)
      小佐野広・小林磨美・寺崎真美子・中村友哉
    • Journal Title

      金融研究

      Volume: Vol.29 Pages: 1-45

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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