2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530158
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
飯村 卓也 Tokyo Metropolitan University, 社会科学研究科, 准教授 (50279634)
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Keywords | 非分割財 / 離散不動点定理 / 方向保存性 |
Research Abstract |
1非分割財の交換経済モデルにおける均衡の存在の十分条件を,超過需要は一価であるとして,貨幣財をいれた揚合・いれない場合それぞれについて考察し論文にまとめた。(Discrete Modeling of Economic Equilibrium Problems', to appear in the Pacific Journal of Optimization.)超過需要の集合に特殊な仮定をおかずにどこまでいえるかを考えたものだが,離散版の不動点定理を,超過需要関数(あるいは超過需要対応からの選出)のうえに種々工夫できる方向保存性に訴えて利用できることを示している. 2交換経済モデルの超過需要対応と非協力ゲームの最適対応を離散の枠組みで考察し,論文にまとめた。(A Study on the Demand and Response Correspondences in the Presence of Indivisibilities',共著者:Zaifu Yang)特に,均衡の存在が知られている交換経済モデルにおける粗代替性の事例と非協力ゲームにおける優モジュラーの事例において,超過需要対応や最適対応は方向保存性を持つことを示した.このことを用いて,それらのモデルにおける均衡の存在を,離散版の中間値定理によって示している.
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