2008 Fiscal Year Annual Research Report
建築・景観規制が土地・住宅の資産性維持に及ぼす影響
Project/Area Number |
20530199
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
山田 良治 Wakayama University, 観光学部, 教授 (00135831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 基浩 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (30283948)
堀田 祐三子 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (40346250)
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Keywords | 住宅政策 / 街づくり / 不動産価格 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画では、主として、以下3点を掲げていた。 1)公共性・公共財に関する理論的研究を進めること 2)新聞記事および関係各所ヒアリング等によって、市民および供給サイドの景観に対する意識変化を検証すること 3)建築・景観規制の実態並びに住宅市場の動向について調査を行うこと 1)については、定期的に研究会を開催し、景観の公共性に関する議論を行った。美意識と社会的美意識の一般的発展および景観美意識の発展とその必然性についての議論を積み重ね、その部分的成果を論文にて公表した。 2)に関しては、住宅産業新聞社へのヒアリングを実施し、現在住宅産業新聞および朝日・日経新聞の記事収集を行っている段階であり、この件については引き続き次年度も作業を継続して行うこととする。 3)に関しては、景観面で社会的に評価の高い住宅地の視察を行い、景観規制や不動産市場の動向に関するデータを収集している。 また、事例調査として、滋賀県の自治体の地価データを用い、景観形成に関してパネルデータによる実証分析を行った。固定モデル・変量モデルの2種類のモデルを導出した結果、景観形成策を実施している自治体とそうでない自治体とでは地価水準に有意な差が存在することが確認された。
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