2008 Fiscal Year Annual Research Report
中日経済の多部門計量モデルの構築と日本の対中直接投資のシミュレーション分析
Project/Area Number |
20530200
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
滕 鑑 Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40346408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
房 文慧 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (40319017)
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Keywords | 中国SNA / 産業連関表 / 多部門計量モデルのためのデータベース / 中日経済 |
Research Abstract |
平成20年度の課題は、中日経済多部門計量モデルのため、データベースを整備、更新することと研究全体の枠組みを検討することにある。そのため、中国と日本の既存の統計資料を集計すると同時に、8月に中国の国家統計局などへの現地調査で最新のデータやまだ公開していないデータを早期に入手した。また、本研究と関連する先行研究を収集し、先行研究の成果と残る問題点を検討している。 研究の面において、中日経済多部門計量モデルのデータベースを構築するために、Economate I-0(マクロエコノメリックス研究会)を活用し、時系列中日国際産業連関表(中日表)を推計する方法を検討している。Economate I-0は、RAS法による産業連関表予測表を作成できるソフトである。このソフトでは、実績表に基づいて投入係数をはじめ種々の係数を機械的に推計した上、ユーザによる調整を加えて予測表を求める。われわれは、このソフトの予測機能を中日表の作成に活用し、2000年中日表(実績)と2005年の中国と日本の一国表に基づいて2005年中日表の作成を進めている。現在各係数を推計、調整中である。 また、中日経済の数量的国際比較をより的確に行うことを可能にするために、中日両国の産業分類基準における相違点を検討した。この研究での最大の成果は、3桁レベルで中日間の産業分類には対応していない部分が存在しているため、中日間の経済統計データを3桁分類レベルで組み換えることは困難であることが、始めて明らかにされたことである。 同時に、研究全体の枠組みと中日経済多部門計量モデルの構造方程式体糸を検討している。
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Research Products
(1 results)