2008 Fiscal Year Annual Research Report
行政のマイクロストラクチャーとマクロ経済のパフォーマンス
Project/Area Number |
20530241
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
二村 博司 Hiroshima University, 大学院・社会科学研究科, 教授 (70263663)
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Keywords | 効率性 / 公平性 / 公共財 / 社会保障制度 |
Research Abstract |
本研究のテーマは「行政のマイクロストラクチャーとマクロ経済のパフォーマンス」というものでその目的は、少子高齢化という人口構成の急速な変化の下で経済成長を維持するために、現在および将来において我国が取組んで行かなければならない様々な社会・経済問題について、可能な限り現実的・具体的な理論モデルを構築し、このようなモデルにおける実証的・規範的な効果を分析することによって、具体的な実施手順にまで踏み込んだ質的・数量的な経済政策を導出することである。研究の初年度である平成20年度には、以下の成果が得られた。 1.研究論文「公的介護サービス利用率の地域差の動学分析」の執筆。(広島大学経済論叢第32卷・第2号、2008年11月、pp.125・138。)本論文では,公的介護サービス統計の地域差(47都道府県)が示す動学的性質を理論的・実証的に分析した。 2.研究報告「公的介護サービス利用率の地域差の動学分析-フィードバック政策と動学的安定性について-」。(明治学院大学経済学部、2009年2月19日、および熊本学園大学経済学部、2009年2月24日。)本研究報告は、上出1の研究論文の理論分析を、非線形動学理論を用いて拡張したものである。セミナーにおける研究報告を通じて、他大学教員との研究交流から貴重なコメントを得た。 3.その他、国土交通省中国地方整備局事業評価委員会委員(2008年5月〜2010年3月(予定))を勤めることによって、地方における経済政策形成過程の現状を学んだ。
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