2010 Fiscal Year Annual Research Report
行政のマイクロストラクチャーとマクロ経済のパフォーマンス
Project/Area Number |
20530241
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
二村 博司 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (70263663)
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Keywords | 効率性 / 公平性 / 公共財 / 社会保障制度 |
Research Abstract |
本研究のアーマは「行政のマイクロストラクチャーとマクロ経済のパフォーマンス」というものでその目的は、小子高齢化という人口構成の急速な変化の下で経済成長を維持するために、現存および将来において我国が取組んで行かなければならない様々な社会・経済問題について、可能な限り現実的・具体的な理論モデルを構築し、このようなモデルにおける経済政策の実証的・規範的な効果を分析することによって、具体的な実施手順にまで踏み込んだ質的・数量的な経済政策を導出することである。研究の最終年度である平成22年度には、以下の成果が得られた。 1.研究論文「税制改革が就業形熊別・所得階級別の納税者行動と所得捕捉率格差に与えた影響について」の執筆。(広島大学経済論叢第34巻・第3号、2011年3月、pp,79-118。)本論文では1970年代末から現在にかけて実施された税制改革が、就業形熊別・所得階級別の納税者行動と所得捕捉率格差に与えた影響について考察した。本研究を通じて、税制改革および課税当局の徴税の強度が、納税者行動に少なからぬ影響を及ぼしたことが確認された。 2.研究報告「税制改革が就業形熊別・所得階級別の納税者行動と所得捕捉率格差に与えた影響について」。熊本研究期間交流研究会における研究報告。熊本学園大学付属産業経済研究所主催、2011年2月18日。これは上記研究論文1.の研究会報告で、参加者より横々なコメントおよび、研究に関連した情報交換を得た。 また上記以外にも日本応用経済学全2010年度秋季大会(2010年11月13日~14日、高崎経済大学)への参加において、本研究に関連した様々な情報交換を行った。
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