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2010 Fiscal Year Annual Research Report

中国の為替政策と中国・日本経済への影響

Research Project

Project/Area Number 20530248
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

韓 池  大阪府立大学, 経済学部, 准教授 (40405329)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮本 勝浩  関西大学, 会計研究科, 教授 (80078998)
Keywordsasymmetric preferences / inflation fluctuations / monetary policy rule / real exchange rate / DSGE model
Research Abstract

平成22年度に、次の2本の論文を作成した。
(1) Monetary Policy under Asymmetric Preferences and Inflation Fluctuations in China
(2) The Role of the Real Exchange Rate in China's Monetary Policy Rule
第1本目の論文は1996-2008年の間に中国のインフレが実質産出よりなぜかなり変動的であるかを金融政策による影響の視点から分析した。まずこの期間の四半期のデータに基づいて、中国の政策当局の損失関数は不対称的であることが分かった。中国の政策当局はデフレーションと経済過熱にもっと関心を持っている。そして、2国DSGEモデルに基づいてシミュレーションした結果、この不対称の損失関数のもとでの金融政策は、中国のインフレをもっと変動させていた原因である。また、この政策の日本を含め中国の主な貿易パートナーへの影響は対称の損失関数のもとでの金融政策に比べて明らかの違いがない。
中国の高速な経済成長と外貨準備の持続的な増加に伴って、中国の政策当局は、経常収支赤字である国々からの元高要求の圧力に直面する同時に、国内のマクロ経済運営の圧力にも直面している。そして、この状況のもとで、中国の政策当局はどのような為替政策を実施したらいいかに関して、第2本目の論文は分析した。この論文は、中国の政策当局がインフレの安定、実質産出の安定だけではなく、実質の為替レートの変動の安定をもターゲットする場合の代替金融政策を提案した。そして、2国DSGEモデルに基づいてシミュレーションした結果、インフレの安定と実質産出の安定だけをターゲットする場合の金融政策をベンチマーク政策として比較して、この代替金融政策は、実質産出の変動をほとんど促進しない同時に、中国のインフレの変動だけではなく、そして名目為替レートの変動に対する安定化効果も大きいということが分かった。また、この政策の日本を含め中国の主な貿易パートナーへの影響はベンチマーク金融政策に比べて明らかの違いがないという結論も得られた。

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Published: 2012-07-19  

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