2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530256
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大川 隆夫 立命館大学, 経済学部, 教授 (10258494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祝迫 達郎 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (40351316)
野村 良一 東海大学, 政治経済学部, 講師 (60465599)
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Keywords | 産業政策 / マクロ経済 / 経済成長 / 補助金政策 / 研究開発 |
Research Abstract |
昨年の報告書に触れたように、本研究は以下の三つの課題に答えることである。 (プロジェクト1)市場構造政策がマクロ経済の長期均衡や成長率に与える影響 (プロジェクト2)補助金政策と通常の財政政策との比較 (プロジェクト3)参入規制・促進政策の一般均衡での厚生分析 それぞれのプロジェクトの最終状況を示す。 (プロジェクト1)に関しては、異なる市場規模を有する2産業への参入を考え、長期的には市場規模の大きな産業に過剰に参入している、加えて、市場規模の格差の拡大は長期均衡でみれば厚生の改善につながる、という結果をえた。この結果は、下記のRIE掲載の論文で暗示されている。 産業に固有のコストが異なる2産業が存在している時の研究については、Kurata, H.,, T.Ohkawa, and M.Okamura(2010), "Inefficient Region Attracts Firm Excessively," mimeoの形に書き換え、投稿する直前、連携研究者が東北関東大震災で被災し。作業が途絶している。 一方、下記のwpに示したように、広い意味での産業政策である特許政策が世界全体の厚生に与える影響についてのマクロ分析も行った。 (プロジェクト2)に関しては、下記の森・岡村・飯田論文のモデルを拡張したversionを計算し論文にまとめようとしたところ担当者の親族が東北関東大震災で被災したことで作業が遅れ完成年度に間に合わなかった。 森・岡村・飯田(2007)「産業政策における補助金と政府購入の財政効率性」地域学研究35巻、819-830 (プロジェクト3)参入規制・促進政策の一般均衡での厚生分析に関しては、昨年度得られた結果を、現在ワーキングペーパーにしているところである。
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