2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530283
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Research Institution | Nishogakusha University |
Principal Investigator |
田端 克至 Nishogakusha University, 国際政治経済学部, 教授 (40277702)
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Keywords | 国際金融 / アジア / 国際資本移動 / 資本市場 / アジアの金融市場 / 動学的一般均衡 / オープンマクロ経済学 / 経済発展 |
Research Abstract |
平成21年度は、本研究の成果を22年度に公刊するため、モテルなとを用いた理論分析と歴史的実証研究を、分けて作業を行っている。さらに、研究成果の一部を実際にアジアに適応することが可能か、経済産業省(アジア太洋州課)の政策作成の予備作業に参画させて頂く機会を得て、モデルの応用と政策提言を行った。 (理論アプローチ) まず、モデル分析では引き続き動学的一般均衡モデルのアジアへの拡張作業を行っている。その成果はBayesian Dynamic Stochastic General Equilibrium Approach on Remittances and Economic Impact in Asian Countriesにまとめ、日本経済学会(2010年春)に発表する予定になっている。 (歴史的検証を踏まえた実証研究アプローチ) アジアは、2008年に健在化した金融危機を乗り越え、活況を呈している。その中で、日本の金融を含む産業政策の修正、強化が必要となっている。 本研究のアプローチが、こうしたニーズに合致したこともあり、昨年12月~3月まで4ヶ月間をかけ、経済産業省通商政策局アジア太平洋課と共同で、東アジア地域での調査を実施した。具体的には、ミヤンマー国で実地調査も実施した。また同省の有識者会合にも参加し、ミヤンマーを含むアジア地域の金融・経済発展に日本の産業・金融が果たす役割を中心に、研究成果の応用としてモデル分析を行い、報告した。 研究成果の一部は、ミヤンマー政府等、周辺国関係者の閲覧にも供する形で電子報告書ベースで報告した(一部、我が国の戦略政策など秘匿性のある内容も含むなので、紙媒体は刊行せず)。Industrial Structure and Economic Performance in Myanmar
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Research Products
(4 results)