2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530301
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
根岸 秀行 University of Toyama, 人間発達科学部, 教授 (30192694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 岩行 和光大学, 経済経営学部, 教授 (40247193)
丸山 幸太郎 岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (40319116)
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Keywords | 産業史 / 産業集積 / 地域社会 / 中小企業 / 経済史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高度成長期の大衆消費社会化の中で進んだアパレル(既製服)の新産業部門としての自立過程について、この背景となる3つの新要素(市場、流通組織、生産組織)の形成に、新商品=大衆向けアパレル生産地域のキープレーヤーがどのように関わったのか、その地域がこれを通じて中小企業産地型産業集積にどのように成長したのかを、動態的に解明するところにある。 これを果たすため、まず第1年度(平成20年度)において、根岸(研究代表者)と鈴木・丸山(研究分担者)は、岐阜産地の創成期に開業した縫製メーカーを中心にインタビュー(根岸を中心に、一部共同インタビュー)を実施し、また、東京あるいは岐阜市において文献調査及び研究打合せを行った。 他方、根岸・丸山は2009年2月の岐阜県郷土資料研究協議会の郷資研サロンにおける岐阜アパレル産地草創期の現地業界紙責任者(インタビュー対象者)講演を組織することを通じ、地元である岐阜市民への研究成果の還元をはかった。 また、根岸は、岐阜アパレル産地の戦後の全発展過程を把握するために、現段階=成熟(衰退)期にある岐阜アパレル産地の現状分析を試み、その成果を発表した(「岐阜アパレル産地構造の変容と縫製メーカー-成熟社会における労働集約産業の対応について-」『産業情報社会-その変遷と展望-』成文堂、2008年)。
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Research Products
(1 results)