2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロスポーツ選手の現役引退に関する経営学的研究-内的キャリアの実証分析
| Project/Area Number |
20530330
|
|---|
| Research Institution | Kinki University |
|---|
Principal Investigator |
小川 千里 近畿大学, 経営学部, 准教授 (90340760)
|
|---|
| Keywords | キャリア・トランジション / 内的キャリア / カウンセリング / 組織的キャリア支援 / アスリート / 引退 / キャリア発達 / 身体性 |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、プロスポーツ選手の現役引退に伴っておこるキャリア上の諸問題を、経営学的視点から明らかにし、第二の職業人生に対する望ましい支援の方法について検討していくことを目的として行われた。本年度は、年度当初の予定通り、「学会と論文による成果公表」を行うことができた。学会発表では、引退期にあるプロスポーツ選手の組織的支援の在り方について分析を進め、第27回国際応用心理学会(the 27^<th> International Congress of Applied Psychology, 2010, Melbourne, Australia)、ならびに第37回日本スポーツ心理学会(福山平成大学)にて口頭発表を行い、国際的に著名な専門家に成果を伝え、意見交換を行うことができた。残念ながら質問票調査に基づく研究成果を公表できなかったが、昨年度までに収集したデータを再分析することにより、引退期のプロスポーツ選手を対象とした身体的変容にかかわる研究テーマを、キャリア発達の研究に実践的に不可欠な、新しい視点として見出し、研究視点として提示することができた。この成果は、国際健康スポーツ教育学会アジア大会(International Council for Health, Physical Education, Recreation, Sports and Dance, Asia Regional Congress ; ICHPER/SD Asia 2011, Taipei, Taiwan)で公表した。
論文作成については、プロスポーツ選手の引退に対する外部からの支援について、論文原稿を完成させた。ジャーナルへ投稿、公表するに当たり、現時点では調査協力者の事前の承諾を得る作業を行う段階まで進めることができた。すべての準備が整い次第、投稿や公表を行いたい。
|
