2010 Fiscal Year Annual Research Report
MBA人材の活用からみた日本企業の経営グローバル化
Project/Area Number |
20530370
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
岡部 曜子 京都産業大学, 経営学部, 教授 (30258181)
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Keywords | MBA人材 / ビジネススクール / 日本的経営 / 内部経営資源 |
Research Abstract |
本研究は、日本人MBAホルダーが日本企業内においてどのような処遇を受けているかの実態調査を行うことにより、日本企業が国際経営においてグローバル人的資源の活用をどのように位置付けているかを明らかにするものである。本年度は、文献調査ならびにインタビュー調査を中心に研究を進めた。また、これらの研究の成果を具体化するために、同様のテーマで研究を行っている他の研究者との意見交換を頻繁に行った。とくに、吉原英樹(南山大学)および金雅美(和光大学)とは研究会を行い、共著のペイパーを執筆した。ペイパーは今年5月に南山大学で開催予定のAIB(Association of International Business)の国際会議におけるcompetitive sessionで報告を行うこが決定している。日本人MBAホルダーや日本企業におけるMBAの位置づけにかんする学術的研究はほとんど皆無であり、また、英語で国際学会で報告された例も見当たらないため、我々の論文と公の場での報告は日本企業の国際経営の研究においてきわめて重要で意義があると考える。学会報告後は、他国の研究者とも意見交換をしながら、さらに文献調査やインタビューを重ねて、報告論文をより完成度の高い学術論文に書きなおして、海外のジャーナルなどに投稿する予定である。インタビューの相手は、米国のビジネススクールに留学中の日本人ビジネスマンおよび米国のビジネススクールに留学経験のあるビジネスマンに加えて、可能であれば日本企業の人事部の担当者を想定している。
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