2009 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀日本企業の人材活用モデル探索―ケーススタディの集積と整理―
Project/Area Number |
20530378
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Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
庄村 長 Osaka Seikei University, 現代経営情報学部, 教授 (30154347)
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Keywords | 人材活用 / 働きがい / 仕事そのもののやりがい / 労働生産性 / 付加価値生産性 / 雇用ポートフォリオ / 職務設計 / 人的資源管理 |
Research Abstract |
1日本における「働きがい(仕事のやりがい)」研究動向(2009年)/研究課題の「従業員の仕事そのもののやりがいの充実化」を図る企業事例の分析作業と並行して、本年度は最新(2009年)の「働きがい」研究の動向についての文献収集とそのサーベイを進めた。その結果、『平成20年版労働経済白書』等での近年の「仕事のやりがい」低下の現実を踏まえ、「人間らしく働く」・「働く人の喜び」・「働くことの意味」等の基本概念で、2009年の日本でも「働きがい」に関わる多様な研究が進められていることを確認した。 2過去16年間、従業員の労働生産性を向上させながら収益性指標でも高業績を達成した上場製造業企業44社の雇用ポートフォリオ分析/本研究はこの44社の企業の中から特に「従業員の仕事そのもののやりがいの充実化」を図ってきた企業事例の探索を目指すものである。そのため、まず44社について、1992年3月期~2008年3月期の過去16年間の有価証券報告書に記載の「従業員の状況」欄の「提出会社の状況」データにより、各社の従業員数の過去16年間の推移の調査を進めた。その上で、この44社の経営・人事施策(雇用ポートフォリオ:Aタイプ(正規従業員数削減(少数精鋭化・非正規従業員活用化)による施策重視)/Bタイプ(正規従業員数維持・増大化による施策重視)のタイプ分け作業を行なった結果、従業員数データ調査の終了した25社の中から、基本的にBタイプ企業に近いと見なせる企業事例が3社抽出され、内2社への聞き取り調査及びそのためのパイロット調査を実施した。 3なお、本年度は上記44社の従業員数データの調査・分析に時間が費やされるため、本年度計画の聞き取り調査と次年度計画の既存研究文献の収集・検討(上記1の文献収集・サーベイ作業等)との、計画の入れ替えを行なった。
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