2008 Fiscal Year Annual Research Report
商店街組織における複合的なソーシャル・キャピタルの形成と果たすべき役割
Project/Area Number |
20530389
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
菅原 浩信 Hokkai-Gakuen University, 経営学部, 准教授 (70382471)
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Keywords | 商店街組織 / ソーシャル・キャピタル / 連携・協働 / ミッション / 地域住民 / リーダーシップ / コンセンサス / コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度は,ソーシャル・キャピタルおよび商店街組織に関する先行研究のレビューを行うとともに,外部組織との連携・協働による活動が推進されている北海道内・外の8つの商店街組織等((1)発寒北商店街振興組合,(2)藻南商店街振興組合(以上,札幌市),(3)新橋通商店街振興組合(千歳市),(4)上町商盛会商店街振興組合(横須賀市),(5)NPO法人ふるさと(信州新町),(6)八島商店街商業協同組合・人島おかみさん会(舞鶴市),(7)健軍商店街振興組合(熊本市),(8)NPO法人市民バスネットワーク五島・福江商店街連盟(五島市))を対象に,(1)外部組織との連携・協働の経緯・内容,(2)連携・協働を推進するための商店街組織の運営,(3)連携・協働の成果,問題点・課題,今後の発展方向等について,インタビュー調査及び資料収集等を実施した(平成21年1月27日〜3月5日)。 その結果,以下のことが明らかとなった。(1)商店街組織と外部組織の間でのソーシャル・キャピタルは,「地域問題の解決」「地域をよくしたい」といったミッションの共有によって形成され,活動に対する地域住民の理解・支持・協力や,WIN-WINの関係の構築等によって展開されている。(2)商店街組織のメンバー問でのソーシャル・キャピタルは,トップ・マネジメントによるリーダーシップの発揮や,(必ずしもメンバー全員である必要はないが)コンセンサスの確立によって形成され,(とりわけ非公式な場における)メンバー間の円滑なコミュニケーションによって展開されている。
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