2008 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル資本市場の財務報告とコーポレートガバナンスに関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
20530426
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
薄井 彰 Waseda University, 商学学術院, 教授 (90193870)
|
Keywords | 財務報告 / コーポレート・ガバナンス |
Research Abstract |
『現代のディスクロージャー』(中央経済社)を共同編纂し、ディスクロージャーに関する最新の成果を理論、制度、実務の別に整理した。さらに、執筆章において、Ball and Brown(Journal of Accounting Research,1968)とBeaver(Journal of Accounting Research,1968)の研究以来、資本市場研究が会計研究のメインストリームになったことを鑑み、Ball and Brown(1968)とBeaver(1998)以降の資本市場研究について、ディスクロージャー活動の枠組み、米国の資本市場研究、情報非対称性と契約理論、1990年代以降に台頭したValuationアプローチの観点から検討した。 韓国会計学会の招聘により、The2008International Summer Meeting of Korean Aocounting Associationにおいて、日本のIPO市場での監査サービスに関して、公開以前、公開時、および公開後の監査意見の形成メカニズム、新規公開時の財務報告の品質、とりわけ、アクルーアルのプライシングについて、実証結果を報告し、議論した。 日本ではゴーイング・コンサーン情報が2003年3月1日以降終了する事業年度より財務諸表に注記されることとなった。日本監査研究学会2008年全国大会において、監査人のゴーイング・コンサーン意見に対する株式市場の反応を共同報告した。この報告では、ゴーイング・コンサーン意見の形成メカニズム、株式市場の短期的・長期的反応、および、ゴーイング・コンサーン意見が企業業績に及ぼす影響を実証的に検証した。
|
Research Products
(3 results)