2009 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関におけるプロフィットデザインシミュレータの開発
Project/Area Number |
20530427
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大野 高裕 Waseda University, 理工学術院, 教授 (70169027)
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Keywords | 医療機関マネジメント / 損益シミュレーション / 経営計画 / 原価管理 / 経営システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、医療機関におけるプロフィットデザインシミュレータとして、医療機関の利益をあらかじめ経営計画において検討するために、医療収益および費用の発生メカニズムを構造化して、経営政策変数の変動に伴う経営計画結果の感度分析を行うことのできるモデルを構築するものである。この経営シミュレータは、経営意思決定支援ツールとして利益を左右する(1)期待医療収益、(2)標準医療費用(オペレーションコスト)、(3)設備等予想投資額(イニシャルコスト)のそれぞれの発生メカニズムと各因果関係を構造化し統合化することでシミュレーションモデルとして構築されるものである。 2009年度については、当初、医師人件費の標準化も進める予定でいたが、一般的な標準化の技法ではなかなか困難であることが、研究を進めれば進めるほど明らかとなってきており、全く別のアイディアで取り組む必要があるという考えに至っている。そこで、医師に関しては-先ず後回しにして、人件費については看護師の患者別必要業務量および看護必要時間をより精緻に、そして簡便な算出する方法を開発した。また、コメディカルなどの間接部門で発生する費用については、アクティビティベーストコスティングをより簡便に用いる技法を開発した。さらに、期待医療収益に関しても、看護配置基準精度を検討して、看護師と患者の比率から看護に関する医療報酬が定まる状況に対して、患者の容態の変動を予測しながら、看護師と患者の比率をどのように設定すれば、医療の質を保証しつつ医療機関にとって最適な医療報酬が得られるかを算定できるモデルも開発した。
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Research Products
(1 results)