2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530436
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
草郷 孝好 Kansai University, 社会学部, 教授 (30308077)
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Keywords | 人間開発指 / 先進国 / 主観的幸福 / 社会指標 / 社会調査 |
Research Abstract |
本研究は、国連開発計画が開発した既存の人間開発指数(Human Development Index : HDI)を先進国の社会現状を踏まえて改善することで、「先進国型人間開発指数(Human Development Index for Industrialized Countries : HDI-I)」を開発することを研究目的として研究に取り組んでいる。本年度の研究成果は、次のようにまとめることができる。 (1)本年度は、既存の人間開発指標(HDI)について調査を進めた。HDIが開発されてから20年経過したことから、新尺度の必要性に関する取り組みに着目した。このため、イギリスのケンブリッジ大学で開催された人間開発指標に関する会議に参加し、本研究の成果を研究発表し、最新のHDI研究について調査を行うことができた。 (2)先進国版HDI(HDI-I)の基本構想として、主観的幸福感を取り込んだ開発指標の研究をした。ブータンのGNH(Gross National Happiness)指数の調査のため、ブラジルのGNH国際会議に参加、研究発表を行った。 (3)また、国内の社会指標作りに取り組む研究者を招いて、研究会を行うなど、社会指標の意義、構築手法についての検討を継続して行った。 (4)アメリカの人間開発報告書研究グループとのネットワークを構築することができた。 (5)日本の開発指標の検討のための論文作成を行い、ブラジル、イギリスで発表した。
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[Journal Article]2009
Author(s)
草郷孝好
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Journal Title
「開発学にとっての繁栄、幸福と希望の意味」『希望学4:希望のはじまり』」(玄田・宇野編集)所収(東京大学出版会)
Pages: 75-106
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