2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報職業者のキャリア形成と「社会的能力の自己形成過程」の分析
Project/Area Number |
20530460
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
藤井 史朗 静岡大学, 情報学部, 教授 (00145971)
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Keywords | SE / 情報職業 / 生活史 / キャリア / 社会的能力 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
平成23年度は、1.リーマン・ショック、東日本大震災の影響下での浜松(・静岡)の輸送用機器製造業・情報サービス業の動向について、浜松市役所、浜松商工会議所、浜松国際頭脳センターなどの諸機関、郵送用機器製造企業10社、情報サービス企業2社へのインタビュー調査を実施し、不況の影響と新たに生じている動向について検討した。さらに、2.昨年来進めてきた、リーマン・ショック後の浜松大手輸送用機器製造企業やその他中小・中堅企業の動向についての新聞記事、統計資料、その他資料を分析し、基本的動向を整理した。3.浜松をフィールドとするこれら製造業・情報サービス業とそこで粗くホワイトカラーの生活史とキャリア形成の調査研究の方法について整理した。 これらの成果は、1西原純教授との共同執筆として、「危機下の地域社会と再生の展望-浜松を事例に」(伊藤正直・藤井史朗編『21世紀への挑戦2グローバル化・金融危機・地域再生』日本経済評論社、2011年11月)としてまとめた。また、2.これら調査の理論的展望と意義について、静岡大学情報学部での「情報学研究交流会」において、「地域社会と生活者を対象として質的社会調査における『信頼性・妥当性』問題」として報告した。 現在、さらに昨年の東日本大震災以降の新聞記事分析や、浜松の情報系の中堅・中小企業調査の計画を進めており、これまでの調査に基づく、現状分析と論文執筆を現在進めているところである。
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Research Products
(1 results)