• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

賃労働社会の起源と展開に関する知識社会学的研究--非労働の意味転換をめぐって

Research Project

Project/Area Number 20530469
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

宇城 輝人  Fukui Prefectural University, 学術教養センター, 准教授 (60381703)

Keywords社会的なもの / 労働 / 自由
Research Abstract

本年度は、研究全体のための基礎的な部分を打ち固めることに注力しつつ、「失業」、「疲労」、「郊外」の3つの研究課題それぞれについて研究を進めた。さしあたり「失業」に重点をおいた。本年度において成果として公表したのは、「失業」に相対的に比重をおきつつ研究全体の基礎的な領域を整理し問題提起を試みる口頭発表「社会的なものの思想史のための覚書き」である。この口頭発表は、わたし自身が主宰を務めるかたちで本年度より発足した共同研究「社会的なものの思想史」の第1回研究会において発表した。この口頭発表は、本研究の基本的な問題関心や属する文脈を、それとは異なる文脈のなかにある日本の研究状況と接続させることを目的としておこなった。「社会的なもの」の歴史的文脈、現代的課題について問題提起をし、それにかかわる研究動向の方向性を明らかにした。具体的には、(1)「個人の保護」と「集団的秩序の維持」の齟齬と関連づけ、(2)「社会的socia1」という概念の多層性(個人主義への対抗概念であるか、逆にその拡張であるか、といった)、(3)市民権と社会的なものの関係とその現在的変容(扶助と社会保障の再編)、(4)自由という概念の領域の重点移動(積極的自由、参加民主主義の問題化)といった論点を整理し、個人という生活形式の変遷、そのなかで非労働がもつ意味に考察をくわえた。また、共同研究において発表したことも、同輩研究者たちと問題関心を共有するのを促したという意味で、日本における研究世界に一定の寄与を果たしたということができる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 社会的なものの思想史ための覚書き2008

    • Author(s)
      宇城輝人
    • Organizer
      共同研究「社会的なものの思想史」
    • Place of Presentation
      同志社大学今出川キャンパス
    • Year and Date
      2008-05-10

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi