2008 Fiscal Year Annual Research Report
情報弱者のかかえる諸問題の発見とメディアのユニバーサル・デザインのための基礎研究
Project/Area Number |
20530493
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
益子 英雅 Chukyo University, 国際教養学部, 教授 (50329653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 弘子 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (50336666)
糸魚川 美樹 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (90342550)
仲 潔 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00441618)
足立 祐子 新潟大学, 国際センター, 准教授 (00313552)
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Keywords | 情報弱者 / 情報保障 / ユニバーサル・デザイン / 社会言語学 / 障害学 / 言語権 / 文字論 / 識字 |
Research Abstract |
1,第1回研究会(中京大学)で、「識字のユニバーサルデザインにむけて-表記改革と文字情報サービスをめぐって」(あべ・やすし氏=研究協力者)、および「日本語教育の現状と分析」(足立祐子=研究分担者)の報告をうけた議論をおこない、2008年度の研究方針と、年報『社会言語学』8号の進行状況の確認をおこなった。第一報告では、副題どおり、文字情報サービスをめぐるユニバーサルデザインに必要な諸課題が提起された。第二報告では、大学の留学生支援とは対照的に、充分な政策的・予算的措置がとられないまま放置されがちだった地域の日本語支援の諸問題が提起された。(2008/06/16) 2.『社会言語学』8号刊行。言語的少数者・情報弱者をとりまく諸課題やその周辺の論考・書評論文等14編(うち研究分担者分3編)が掲載された(2008/11/30)。この年報にかぎらず総じて、発表された論文等は、各人の既存の問題意識に即して言語教育の実態と政策を批判的に検討しつつ、ユニバーサル・デザイン確立のための課題・方向性をさぐるものとなった。あわせて、「『社会言語学』(2001〜2008)掲載論文キーワード別一覧」が公開された。 3.多言語社会研究会第5回研究大会(中京大学,【大会テーマ】言語権とニューカマーの子どもに対する言語教育)で、シンポジウム「言語権とニューカマーの子どもに対する言語教育」などを研究分担者が運営。(2008/12/07) 4.第2回研究会(ウィルあいち=愛知県女性総合センター)で、元国会図書館司書でご自身が中途失聴者である田中邦夫氏(研究協力者)による報告(情報弱者をとりまく著作権など情報保障上の諸問題)をうけて討議。報告・質疑にパソコン・スクリーンによる要約筆記サービスを利用し、情報保障を実体験することとなった。『社会言語学』8号の合評会と9号の編集会議をおこない、2009年度の研究方針を確認。(2009/03/28-9)
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Research Products
(14 results)