2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本ハンセン病社会事業における隔離監禁主義と治療解放主義の相克過程に関する研究
Project/Area Number |
20530507
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
平田 勝政 Nagasaki University, 教育学部, 教授 (10218779)
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Keywords | 社会福祉関係 / ハンセン病 / 社会的排除 / 差別 / 人権 |
Research Abstract |
平成20年度は、研究計画の1番目の柱である「ハンセン病問題における治療解放主義の国際的動向とその日本への影響に関する研究」をテーマに、下記の(1)(2)を中心課題にして取り組んだ。 (1)1920年代のハンセン病問題における治療解放主義の国際的普及に大きな役割を果たしたハワイ大学総長で化学者のディーン博士の日本への影響について、1922年の来日の事実とその講演記録に注目して検討した。その研究成果を、日本社会福祉学会第56回大会で口頭発表し、それを「日本ハンセン病社会事業史研究(第1報)-1922年のディーン博士の来日とその治療解放主義の影響の検討-」と題する論文にまとめ、「長崎大学教育学部紀要-教育科学-」第73号(2009年3月発行)に発表した。 (2)1920年代のハンセン病問題における治療解放主義の国際的普及が台湾(旧日本植民地)にどう波及しているのか、旧稿を基礎に再検討をおこない、その成果を「1920年代の台湾におけるハンセン病問題に関する研究」と題して、「研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-」第2巻第2号(2009年3月発行)に発表した。
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