2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530528
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Research Institution | Higashi Nippon International University |
Principal Investigator |
渡辺 勧持 Higashi Nippon International University, 福祉環境学部, 教授 (00090423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 博祐 明星大学, 人文学部, 准教授 (40280812)
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Keywords | 知的障害 / 支援評価システム / 国際比較 / SIS |
Research Abstract |
本研究の目的は、知的障害について(1)支援内容、程度ならびに支援費用の決定方法を中心とした支援評価システムの国際比較を行うことである。本年度の研究は、1.アメリカのSupport Intensity Scale(以下SISと略記)に関する研究(1)文献調査とシアトル市の親の会での実態調査(2)シャーロック教授の訪日とSISの検討2.日本の支援状況に関する実態調査3.インドにおける基礎調査と本調査への打ち合わせを実施した。1は渡辺が担当し、(1)アメリカ知的障害・発達障害学会(AAIDD)のSISホームページ(http://www.siswebsite.org/cs/SIS)のOnlineによってSISは13カ国での翻訳があり、その使用状況は概ねAAIDDのこれまでの研究と近い結果が出ていることがわかった。実態調査では、SISを受けている知的障害者の親の人々から聞き取りを行いソーシャルワーカーの連携、苦情処理に関する対応の必要性を痛感した。(2)シャーロック教授の訪日は、日本版SIS版の作成を進めている日本知的障害者福祉協会からSISに関する責任者招聘についてその人選、全国の関係者への講演、日本知的障害者福祉協会政策委員会との会議についての協力依頼があり、教授の滞日期間中、SISの現状、日本版を作成するときの諸問題等について資料を得ることができた。2.日本の実態調査は、昭島市の社会福祉協議会副会長兼調査分析担当の立場にある研究分担者・島田が、同市の協力を得て「障害福祉に関するアンケート調査(2007)」のデータベースを再分析し、支援内容、支援費用の決定方法、支援内容、支援費用の妥当性の観点からまとめた。3.インドにおける調査では、今後の発展途上国によるCBRを中心とした支援のあり方を明らかにするための基礎資料を収集すると共に、2009年度の調査に関する打ち合わせを現地で行った。
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Research Products
(9 results)