2012 Fiscal Year Annual Research Report
岡山孤児院の養護実践の質的内容と同院の実践の日本社会への影響に関する研究
Project/Area Number |
20530534
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
菊池 義昭 東洋大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50258927)
|
Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
|
Keywords | 岡山孤児院 / 石井十次 / 児童福祉史 / 社会福祉史 / 養護実践史 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度から引き続き実施している岡山孤児院の里預制の研究が最終段階に入り、そのまとめとして地区世話役の登場とネットワークの実態を分析した。さらに、東日本大震災の体験を踏まえ、岡山孤児院の災害救援の実態をまとめる必要性を自覚し、濃尾大震災での震災孤児の収容活動と東北三県凶作での貧孤児収容活動を、当事者からの視点で分析し論文にまとめた。その論文名は「岡山孤児院の里預制における地区世話役の活動と役割」(『石井十次資料館研究紀 要』第13号)と、「岡山孤児院の2つの災害での貧孤児収容とその歴史的役割の概要」(『ライフデザイン学研究』第8号)と、「濃尾大震災での岡山孤児院の位置と震災孤児院の養護実践の内容」(『東北社会福祉史研究』第31号)である。さらに、農場学校卒業生の日誌を解読し『ある農場学校卒業生の日誌-大正十五・昭和元年から昭和三年-』(2013年2月、1頁から89頁)として活字化した。 その他に、5月12日と13日に日本女子大学で開催された第40回社会事業史学会では、「岡山孤児院の2つの災害での貧孤児収容とその歴史的役割 」を報告した。また、8月23日から28日までは宮崎県の石井記念友愛社の石井十次資料館で資料調査を実施し、濃尾大震災関係の資料や、東北三件凶での貧孤児収容関係の資料の補強などをおこなった。さらに、本年は最終年度にあたるので、22編の論文等をまとめ、科研費報告書『岡山孤児院の養護実践の質的内容と同院の実践の日本社会への影響に関する研究』( 2013年、994頁)を刊行した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)