2008 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアコーディネーターの研修プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
20530548
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Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
守本 友美 Kogakkan University, 社会福祉学部, 教授 (70300332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立石 宏昭 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10352014)
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Keywords | 社会福祉関係 / ボランティア・福祉NPO / ボランティアコーディネーター |
Research Abstract |
社会福祉施設が地域に開かれた施設を目指し、ボランティア活動を通して地域住民の社会福祉に対する意識を向上させ、さらなる活動への参加を推進する人材を育成するためには、社会福祉協議会のように単独の機関で進めていくのではなく、地域の関係機関の協働による教育研修プログラムの検討が不可欠と考えられる。そこで、平成20年度は現状の養成研修プログラムの再検討を行うとともに、三重県内の社会福祉施設におけるボランティアコーディネーターの配置及びボランティアの受け入れの現状を把握するための郵送による質問紙調査を実施した。三重県社会福祉施設名簿に掲載されている社会福祉施設のうち、保育所、助産施設、在宅介護支援センター、訪問看護ステーションを除いた施設937施設に対して自計式調査票を用いた郵送調査を実施した。調査時期は2009年9月1日から10月15日である。回収数は390件で、回収率は41.6%であった。ボランティアを受け入れている施設は290か所で全体の74.4%を占め、多くの施設でボランティアが受け入れられている。ボランティアを受け入れている主たる理由は、「地域社会との接点が増す」(79.0%)、「施設・利用者への理解が広がる」(62.8%)、「施設運営の多様性が増す」(60.7%)となっており、施設が地域との関係を意識していることが分かる。しかしながら、ボランティアコーディネーター(を配置している施設は全体の26.7%であり、コーディネーションの内容も、「物的環境整備」は進んでいるものの、「ボランティアへの直接的支援」を実施している施設は少なく、「施設の取り組みとしての位置づけ」も不十分であることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)