2010 Fiscal Year Annual Research Report
養育上の課題を持つ子ども家庭を含めた予防的な地域子育て支援事業の実証的開発研究
Project/Area Number |
20530552
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
中川 千恵美 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (30280035)
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Keywords | 地域子育て支援事業 / 養育上の課題がある家庭へのアウトリーチ / 子育て支援総合コーディネーター / MY Timeプログラム / 子育て支援におけるパートナーシップ |
Research Abstract |
子ども家庭福祉分野における制度変更と2010年4月以降の各市町村次世代後期計画策の進捗状況を見ていくと、市町村地域子育て支援事業の実態を把握の全自治体への調査に至る前に、以下モデル地域活動における実践の聞き取り調査を行いその現状整理した。 1. 養育困難な子どもを持つ家庭への支援活動やニーズの聞き取り 養育上の課題がある子ども家庭への自助活動やNPO活動を展開しているオーストラリアビクトリア州のPlay Group Victoriaの活動とMY Timeプログラムの実際とさらにその当該行政に聞き取り調査を行い、地域の子育てサークル・ネットワーク団体の活動や行政との連携の現状等を整理した。養育困難児童を含みつつ地域の就学前児童を対象にしたBest Start programによる地域の子育て支援をどの様に評価していくか、その点は州においても2013年での評価に向けて指標等の詳細な検討段階に入った。加えてMy Timeプログラムという養育困難な子どもを持つ親の当事者の自助活動の実践の動向について聞き取りを行い、その成果と運用の実際において、同じ親の立場での"Supported Playgroups"という訓練を受けた親による現状の課題を持つ親へのサポート及びコーディネート活動やその育成等が今後日本でも示唆を与える活動となると考える。 2. 子育て支援総合コーディネーター業務の実際の把握整理 子ども家庭支援の現場で実際に情報提示や相談の最前線で養育上の問題を抱えた家庭を含む対応をしている、子育て支援総合コーディネーターへの聞き取り調査で、現状の具体的な問題認識を把握する必要があった。そうした聞き取り調査から、具体的なニーズ把握と子育て支援総合コーディネーター業務の把握整理を行ない、現状とその課題を整理し、また先駆的な活動を確認した。全国の市町村ホームページの点検と確認電話から、当該市町村で配置されている子育てコーディネーターの業務に関する実態と役割を整理分析した。(文字数830)
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Research Products
(2 results)