2009 Fiscal Year Annual Research Report
多層的ネットワークによる災害時要援護者支援を目的とする災害福祉活動に関する研究
Project/Area Number |
20530560
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
江原 勝幸 University of Shizuoka,Shizuoka College, 准教授 (40321351)
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Keywords | 災害福祉 / 多層的ネットワーク / 地域防災 |
Research Abstract |
本研究は、災害時の福祉マンパワーの活用について、大規模災害時に避難行動や生活継続性に困難をきたす災害時要援護者支援の視点から探究するものである。福祉・看護・歯科衛生3学科で構成されている本学小鹿キャンパスを拠点に、発災直後の緊急避難期から復旧・復興生活期に至る長期の災害プロセスにおいて、福祉マンパワーの持つ専門性や他分野連携を最大限に発揮して被災者支援を展開するための多層的な地域防災ネットワーク・システム構築のあり方を検証・提言することを主要目的とする3か年の研究である。研究助成2年目の平成21年度は、多層的ネットワーク支援を本学拠点に展開するための基盤整備及び基礎研究を行った。第1次ネットワーク(地域住民主体の見守り・緊急支援ネット)の基盤研究では、清水及び静岡災害ボランティアセンター立ち上げ訓練参加や地域防災リーダーへのインタビュー調査等により、その支援内容や方法等について考察した。第2次ネットワーク(保健・医療・福祉専門職主体の専門的支援活動ネット)の基盤研究では、静岡市駿河区福祉ネットワークとの協議により、その連携方法や課題等について検討した。第3次ネットワーク(公的・広域的な行政支援・広域支援・特殊支援ネット)の基盤研究では、静岡県危機管理局地震防災センター主催の研修会講師や災害福祉広域ネットワーク・サンダーバード研修会に参加し、公的・広域的支援の現状や課題を明確化した。防災福祉拠点化活動の研究では、静岡大学防災訓練参加、災害用伝言版マニュアル作成、緊急地震速報チラシ作成、静岡市駿河区代官町自治会の地域防災マップ作成などを行った。また、災害関係図書などの文献研究、研究テーマに関する学会・フォーラムの参加、防災対策に先駆的・実践的に取り組む神戸地区及び輪島市門前地区の現地調査を実施した。
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