2010 Fiscal Year Annual Research Report
多層的ネットワークによる災害時要援護者支援を目的とする災害福祉活動に関する研究
Project/Area Number |
20530560
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
江原 勝幸 静岡県立大学, 短期大学部, 准教授 (40321351)
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Keywords | 災害福祉 / 多層的ネットワーク / 地域防災 |
Research Abstract |
本研究は、災害時の福祉マンパワーの活用について、大規模災害時に避難行動や生活継続性に困難をきたす災害時要援護者支援の視点から探究するものである。福祉・看護・歯科衛生3学科2専攻で構成されている本学小鹿キャンパスを拠点に、発災直後の緊急避難期から復旧・復興生活期に至る長期の災害プロセスにおいて、福祉マンパワーの持つ専門性や他分野連携を最大限に発揮して被災者支援を展開するための多層的な地域防災ネットワーク・システム構築のあり方を検証・提言することを主要目的とする3か年の研究である。 研究助成最終年度の平成22年度は、多層的ネットワーク支援を本学拠点に展開するための研究活動を行い、最終的に平成23年2月11日-12日に本学体育館を会場に地域住民と共に障害者宿泊防災研修・訓練を実施することで、本学拠点の多層的ネットワーク・モデル形成を実現した。防災福祉拠点化構想は、その第1次ネットワークとして、本学周辺自治会・町内会(自主防衛組織)及び民生委員児童委員協議会等の地域住民主体の見守り・緊急支援体制、第2次ネットワークとして、駿河区福祉ネットワーク、地域包括支援センター、駿河区地域福祉推進センター等の保健・医療・福祉専門職主体の専門的支援活動、第3次ネットワークとして、静岡市、静岡市社会福祉協議会等の公的・広域的な行政支援・広域支援・特殊支援ネットを構築した。さらに、本学学生との協働による防災啓発パネルの作成及び学生の協力を得て静岡市社会福祉協議会が主催する「ふくしフェスタ」での要援護者防災意識調査委及びパネル説明を行うなど、社会福祉学科で学ぶ学生マンパワーを活用した取り組みを実施した。
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