2008 Fiscal Year Annual Research Report
DV・虐待にさらされた母子へのケアー-愛着形成を中心として-
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20530562
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
大原 美知子 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (50360699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 栄一 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (30226675)
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Keywords | DV(ドメステイックバイオレンス) / 虐待 / 母子生活支援施設 / 愛着障害 / トラウマ / 母子関係 / 育児困難 / 修復プログラム |
Research Abstract |
本研究は母子生活支援施設入所者を対象として母子関係修復プログラムの実施及び効果の測定を行い,ケアのあり方の検討し,具体的支援方法を提案することを目的とする。 今年度は母子生活支援施設職員を対象にヒアリングを行い,入所者が抱えている育児困難と子供への影響を確認した。またアメリカで先行的に行われている母子相互交流セラピィプログラム(PCIT:Parent-Child Interaction Therapy)およびCAREプログラム(Child Adult Relationship Enhancement)を実践してきた研究者にヒアリングを行い、母子生活支援施設での実戦可能の是非について検討を行った。その結果PCITは短期間(だいたい1週間に1時間を10週から16週)で、エビデンスに基づいた、問題行動を示している2歳から6歳の子どもの家族のためのプログラムで、親に効果的なペアレンティグのスキルを習得してもらうのが中心であること。プログラムの経過は(1)治療前の親子のアセスメント(2)アセスメントのフィードバック、CDIスキルの教示、そしてコーチ(3)PDIスキルの教示、そしてコーチ(4)スキルを汎かしていく教示(5)治療後の親子のアセスメントとかなりスタッフ及び資材の準備が必要で、母子生活支援施設のような生活の場での実施は難しいことが判明した。一方CAREはシンシナティ子ども病院TTTC(Trauma Treatment Training Center)において現場での体験を踏まえPCITを基にした改良が行われたものである。継続的な心理療法の困難なケースや養育者以外の、子どもと関わる大人へのプログラムの必要から開発され、適応年齢も思春期の子供までと範囲が広く、より簡便に実践することが可能なことがわかった。これらの成果をもとに次年度は母子生活支援施設において実際にCAREを実施し、その効果検証を行うこととした。
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