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2008 Fiscal Year Annual Research Report

高関係流動性社会における適応デバイスとしての自尊心

Research Project

Project/Area Number 20530563
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

結城 雅樹  Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 准教授 (50301859)

Keywords文化 / 適応 / 自尊心 / 精神的健康
Research Abstract

・研究1 : 自尊心が幸福感に与える影響(1)-準実験的手法による検討関係流動性の高い社会状況と低い状況では自尊心と幸福感の関連が異なるとの仮説を、大学入学のために引っ越した直後の1年生と、地元から進学した1年生を比較することにより検討した。すると予測通り、引っ越し直後の学生の方が、自尊心と精神的健康の関連が強かった。
・研究2 : 自尊心が幸福感に与える影響(2)-中国における検討同じ「アジア文化」に属す香港に住む学生を対象に、同じ理論仮説を検討した。その結果、予測とは異なり自尊心と幸福感の相関はおしなべて高く、関係流動性の干渉効果は見られなかった。
・研究3 : 自尊心の対人関係拡張機能(1)-相関研究自尊心が幸福感に与える影響が高関係流動性社会で強い理由の一つは、自尊心が高関係流動性社会における新たな対人関係作りを後押しするからである。この仮説を検討するために日本人大学生を対象とした相関研究を行った結果、予測通り、自尊心の高い人ほど対人関係の拡張を目指した行動をしていることがわかった。
以上のように、自尊心が高関係流動性状況における適応デバイスとして機能しているとの仮説の一部は支持された。だが同時に新たな問題も浮かび上がってきた。これらは来年度の検討課題としたい。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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