2009 Fiscal Year Annual Research Report
デス・エデュケーションに関するアクションリサーチ:在宅ターミナル推進への社会貢献
Project/Area Number |
20530581
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
河野 由美 Kio University, 健康科学部, 教授 (10320938)
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Keywords | 在宅 / 看取り / デス・エデュケーション / 訪問看護 / ターミナルケア / 家族 / アクションリサーチ / 死生観 |
Research Abstract |
本研究は4年計画の研究である.2年目の本年度では,昨年度同様に6名の訪問看護師に研究協力者として協力要請をした.昨年度開発した「退院時」「ターミナル前期」「ターミナル後期」の3種類のパンフレットを,在宅で終末期をむかえる療養者と家族に配布し,パンフレットの有効性を検討すると伴に,デス・エデュケーションに関する情報を継続して収集中である.これは来年度も継続して実施する.この開発した3種類のパンフレットに関しては,学会発表の場で紹介をおこなった.開発したパンフレットには高い関心が寄せられ,パンフレットを要望する人には研究協力施設以外でも,科研費の成果であることを明記した上で,無料で配布している.また,在宅ターミナル療養者のデータを整理し,自宅で看取りを阻害する要因を検討して,学会発表を行った.在宅療養者の事例情報を収集するためのデータシートを作成し,それを基にして記録を行い,継続してデータの収集を行っていく.なお本年度も昨年度に引き続いて,H県が主催する県民を対象にしたターミナルケア講座において講師の任を担い,受講者にデス・エデュケーションについての認識を調査するアンケートを実施した.昨年度と本年度のデータをまとめて分析し,22年度に日本心理学会で発表する準備をすすめている.遺族の心理に関して,過去に行った調査を再分析し,本年度学会発表を行った.なお本年度は病院看護師へのアンケート調査を実施する予定であったが,質問項目の選定や協力病院との打合せに時間を要したため,来年度に実施する予定である.また「エンゼルケア(死後の処置)」のビデオに関して,教育教材映像会社とコラボレーション企画で作成を計画していたが,残念ながら既に同様のテーマでビデオ作成計画がすすめてられていることが明らかになり,映像会社とコラボレーションで作成することは断念した.ビデオ作製をどのように行うかは検討中である.
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Research Products
(4 results)